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2010年 7月 10日 (土)

BD-RとBD-REどっちが信頼性が高い?

by いづみ

http://www.unkar.org/read/gimpo.2ch.net/av/1225242371

随分と古いスレだけど、無機だの有機だので信頼性の高低を論じてるのはバカとしか言いようがない。
まぁ研究者でもない一般人的自己思想の押しつけの応酬だなぁ。

>35
が一番まともな事を言ってる。

そもそも、信頼性というのは記録品位の事を言うのか、記録保持性の事を言うのか、または記録の冗長性を言うのかでその評価方法が違う。

記録品位で言えば、記録直後の品位は明確な反射率の差が生じる有機色素に分がある。
当然これにはシアニン、アゾ、オキソライフ等の材質にもよるところの差は大きいし、製造メーカーによってその濃度や微妙な組成の違いがある。

逆に無機系色素と呼ばれるものはGe、Sb、Te、Bi、Pb、Cu等を含む金属化合物の相変化(結晶←→非結晶)を利用して反射率を変化させる。
これについて例えば、物質Aに対してレーザー光を当てる事で物質Bに変えるのではなく、物質Aaを、レーザー加熱によって物質 Abに変化させるといったもの。あくまでもベースは物質Aのまま。

BD-Rの場合、この変化の後に再び同一エネルギーのレーザーを照射しても元の状態には戻らない。
対してBD-RE、DVD-RW、DVD-RAMは再びAa状態に戻る特性を持った化合物を利用している。
つまりは同じ無機化合物でもその組成によって記録特性が異なる。
各メーカーはその組成については自社の販売戦略に関わるので情報公開はしていない。

また、似たような変化を有機色素で行う事も出来る。記録と消去にそれぞれ別波長を用いるが、この場合も物質Aaを物質Abに換える事には変わりないが、結晶-非結晶の変化ではなく、分子構造の組み替えとなる。
紫外線による分子励起で記録を行い、可視光で基底状態に戻すというもの。例えばスピロピランのような色素。
いわゆるフォトクロミズムを利用した光記録である。

また、記録保持性では確かに直接的な外的要因による保持力は無機金属化合物に利はある。
しかし、現状の有機色素よりも元々の反射率が低いという欠点から、劣化によるわずかな変化でも読取り不可能になる可能性が高い。従って一概に有機無機という材質差による劣化速度を比較するよりも、その特性に合わせた保管方法を模索する方が有効となる。
実際、太陽光下での同一メーカーのDVD-RとDVD-RWのデータが破壊されるまでの時間にはそれ程の差は無かった。

そして件のBD-RとBD-REについてはどちらも無機金属化合物(LTHのREは無いのでLTHの-Rはそもそも比較対象外)で基本構造はほぼ同じである。
使われている材質がライトワンス物質か、リライト物質かの違い。
BD-Rは405nmのレーザー光にて合金組成を形成するもので、プロセスとしては1回きり。
対するBD-REは加熱冷却して結晶-非結晶を相互に起こさせる相変化型。従って分子が破壊されるまでの書換えが可能というだけ。

一般的な見解ではBD-Rの方が環境による変化が少ないとされているが、例えばここに300nmのUV-Bを照射してみるとすると破壊係数はどうなるのだろうか。
405nmではそれ以上変化しないBD-Rであっても、変化が起きるのではないだろうか。
メーカー毎に使われている物質が違うのだから、BD-RでもBD-REでも同速度で劣化する物も出てくるのではないかと推測出来る。

つまり、メーカー毎に使われる材質はそれぞれで、一概にはBD-Rが優れているとは言い難いのではないか?
台湾メーカーのBD-Rと、日本メーカーのBD-RE、(逆も然り)、比較してみるとやはり記録品位、保持性は製造メーカーによるところが大きいわけで規格としてどちらが信頼性が高いかという議論はナンセンスであり、明確な結論はつけられないと自分は考えている。


我々の研究室では、自分はシアニン系スピロピラン系有機色素による記録特性の研究をしていたが、もう一人は企業と共同で相変化記録媒体の研究をしている者がいた。
彼が特に扱っていたのは青色レーザー用GeSbTe化合物による相変化記録媒体、つまり今で言うところのBD-REそのものということになる。


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